ORCIDは、研究者やその貢献者にユニークなID(識別子)を付与する取組みを行う団体です。ORCID IDを取得することは、ご自身の研究の全体像を描き出すのに役立ちます。
ORCID ID 取得はこちら ⇒
◆ 取得すべき理由
①業績の管理
ORCID IDを取得することで、Web上で自分と他人を明確に識別することができ、ご自身の研究成果や活動を正しく自分の業績として紐付けることができます。
②国際標準への対応
ORCIDは世界中の出版社、助成機関、大学で使われており、国際標準になりつつあります。
参考:ORCIDメンバーリスト
③義務化
Science、American Geophysical Union、PLOS等複数の出版社で、投稿の際にORCID ID取得が義務付けられています。 海外の助成機関には、助成金申請の際にORCID IDの入力が求められる機関もあります。
参考:AGU、PLOS義務化のお知らせ
④データの活用
ORCID APIを活用することで、様々なプロフィールサイト、投稿システム等に個人情報、業績リストをインポートすることが可能です。
ORCIDに一度情報を登録しておけば、連携先のシステムで改めて情報を入力する必要はありません。
また、海外誌に投稿した論文にDOIが付与された場合、自動でORCIDの業績情報がアップデートされる機能なども実装されています。
利用可能なシステムはresearchmapをはじめ、Scopus Author Identifier、ResearcherID (Thomson Reuter)、Editorial Manager(オンライン投稿システム)など様々です。
参考:ORCIDが使えるシステム
参考:ORCIDレコードの自動アップデート機能紹介(英語)
※極地研の学術出版物である南極資料でも、ORCID IDによるシングルサインオンが利用可能です。
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- Researchmap連携:
ORCIDを使用して、researchmapに論文データを取り込むことができます。
(1) ORCID IDを登録
「マイポータル 基本項目」を開き、16桁のORCID IDを入力してください。
(2) データ取り込み
・「業績リスト」タブに切り替え、「外部システムからのデータ取り込み」をクリックしてください。
・「ORCID」を選択すると、研究者名とORCID ID、論文が表示されます。
取り込みたいデータを選択し、「決定」ボタンをクリックしてください。
※参考:FAQ. ORCIDを使用して論文を取り込む方法
- KAKENとの連携:
ORCID IDと、科研費研究者番号を基礎とした識別子(NRID)との対応付けを行うことができます。
ご自身の研究者ページがある研究者は、ご自身のORCIDのページにNRIDを外部識別子として登録することができます。同時に、研究者ページには、ORCIDのページへリンクが張られます。
詳細は、こちらのページをご覧ください。
- Editorial Managerでのシングルサインオン:
(1) Editorial Managerのアカウント取得
システムの案内に従い、Editorial Managerのユーザ名・パスワードを取得してください。
※2017年4月より、既に取得したORCID IDを使用してEditorial Managerのアカウント取得が可能になりました。登録画面で「ORCIDを使用する」をクリックし、ORCIDのIDとパスワードを入力してください。
(2) ORCID IDを登録
「登録情報の変更」を選択し、「個人情報」欄にある「ORCID」欄に16桁のORCID IDを入力してください。
「OK」をクリックして情報を更新すると、以後ORCID IDでのログインが可能になります。
※ORCID IDを使用してアカウントを取得した場合、この手続きは不要です。
- Scopus:
- 著者検索のオプションとして、ORCID IDが利用できます。
- 著者プロフィールに、ORCID IDが表示されます。
- Scopus Author Identifierを持つORCID ID所持者は、Scopus Author Feedback Wizard を利用して、Scopusにあるあなたの業績リストをORCIDプロフィールにインポートさせることができます。
- Web of Science:
- Author Identifierのフィールドを使って、ORCID ID検索ができます。
- あなたの著者情報に、ORCID IDが追加されます。
- 著者は、ORCID IDとResearcherIDを結びつけることができます。プロフィールデータを双方向に交換可能です。(紹介ページ)
ORCIDに保存された情報は、
プライバシーポリシーに基づき保護されます。
プライバシーポリシーは、米国商務省の
セーフハーバープライバシー原則に則り制定され、適切なプライバシー管理ができるようなツール(※)が用意されています。
また、 ORCIDのウェブサービスは、
TRUSTe(トラストイー)による認証も受けています。
※項目ごとのプライバシー設定については、
こちら をご覧ください。
※データ保護に関するより詳細な情報は、
こちら をご覧ください。